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Artist | ||||||||||||||||
JULIO GUTIERREZ |
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Title | ||||||||||||||||
CUBAN JAM SESSION VOL.1&2 |
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Review |
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スペイン語でジャム・セッションを意味する“デスカルガ”の最初期の録音として歴史的名盤とされるアルバムの2オン1。同じタイトルを冠したパナルトのLPは、本作を含め全部で5枚出ている。 40年代のビ・バップがそうであったように、テーマとコード進行程度を決めておいて、あとは延々とアドリブを展開していくミュージシャン同士のアフター・アワーズ・セッションが、思わぬ反響を呼び、キューバ音楽を塗りかえることになったばかりか、のちにサルサの誕生にも影響を及ぼした。その意味で、本盤は、チャーリー・クリスチャンの“ミントン・ハウス”のキューバ盤といえるだろう。 名門オルケスタ・カシーノ・デ・ラ・プラーヤ出身のピアニストで作曲家としても活躍していたフリオ・グティエーレス名義のアルバムだが、グティエーレスはディレクター役にまわり、おもにピアノを弾いていたのはペドロ・“ペルチーン”・フスティス(マンボ創始者のうわさもあるひと)らしい。また、ベニー・モレー楽団から最強の管楽器隊5名が参加。そのほか、キューバ音楽ではめずらしくドラム・キットが入っていたり、なぜかクレジットにはないがジャズ・ギターっぽい(アンプリファイド・トレス?)ソロも出てくる。 午後10時30分から6時間テープを回しっぱなしで録音したものを編集したためであろうか、ミュージシャン同士の掛け声とか歓声も入っていたりして、粗けずりではあるが、いかにもリラックスした雰囲気が伝わってきて、シリーズ中もっともジャム・セッションらしいアルバムといえる。 発売元のパナルトは、当初は売れるとは思っていなかったらしく、LPのジャケット裏に「コレクター向け」と表示されていたそうだ。ところが、本盤が思わぬヒットとなり、気をよくしたパナルトは「キューバン・ジャム・セッション」のシリーズ化を決定したのだという。これらの演奏がお手本になって、60年代にはアレグロ・オール・スターズ、ティコ・オール・スターズにつながり、70年代サルサ時代の到来を告げるファニア・オール・スターズとして花開くことになった。 わたしがキューバ音楽につよく魅せられる理由のひとつに、ビートをくり出すさいに独特のタメみたいなものがあって、それが濃厚なコクを産んでいるのだが、このセッションを聴いているとタメがなくひたすらタレ流されているように感じられ、歴史的な意義は別としてなんでこれが名盤とされるのか理解できない。とくにLPでは第2集のA面すべてをしめていた約17分に及ぶ'JAM SESSION <DESCARGA CALIENTE>' という曲はサルサそのもので退屈きわまりない。 サルサとかラテン・ジャズが好きなひと以外にはおすすめできるアルバムとはいえず、パナルトが「コレクター向け」と表示したのは正解だったと思う。 |
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(11.23.01) |
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